誰かを赦すのは難しくても、やり方は分かります。自分を赦すのがもっと難しいのは、受け入れるか拒むかを決める相手がいないからです。
12曲目の「Pulse of Redemption」は、上へ向かうだけの最初の曲。「Ghosts of Valor」の勘定への答えです。
嘘をつく傷跡
ヴァース2に、このアルバムで最もいいと思う一文があります。“The scars whisper lies, of the man I could be”——傷跡は嘘をささやく、僕がなれたかもしれない男について。
このプロジェクトで傷跡はたいてい真実の証人——生き延びた証、闘いの地図でした。ここで初めて嘘もつきます。あの過ちさえなければ、という、ありえないのにもっともらしい筋書きを。
同じく重い冒頭。“My pulse beats in ash, where my sins carve their mark”——鼓動は灰の中で打つ、罪がその跡を刻む場所で。塵ではなく灰。自分のせいで燃えたもののあとです。
赦免なき贖い
それまでの何も帳消しにしたくなかったので、サビは「自由だ」ではなく「戦う」です。“Though my heart breaks apart, I’ll fight for the light”——心が砕けても、光のために戦う。
贖いは状態ではなく行為。続いていき、失敗もありえます。誰も赦免を与えません。主人公は、自分に資格がないと思うのをやめるだけです。
だから「Ghosts of Valor」の直後ではなく、2曲あとに。恥と償いの間に、もうひとつ暗い場所が要りました。でなければ簡単すぎます。
アレンジの中の鼓動
アルバムで唯一、リズムがテーマの曲。ドラムは最初の小節から穏やかな一定のビートを刻み、最後まで変えません。タイトルの鼓動そのものです。
ハーモニーや層、ボーカルの距離はその上で変わっても、土台は1ミリも動きません。何があっても一定に打つものを感じてほしかったのです。
5分を少し超えるくらいで、後半では短めの曲。贖いは、後悔と違って引き伸ばす必要がありません。
どうやって自分を赦すか
一度でできるのかは分かりません。私の場合は、ときどき下し直す決断に近いものです。
助けになったのはひとつの区別。自分を赦すのは、何もなかったことにするのではなく、起きたことはもう十分で、これ以上の罰は自分にも相手にも何も足さないと認めることです。
ブリッジはもっと短く。“No sin can destroy me, no guilt can confine”——どんな罪も僕を滅ぼせない、どんな罪悪感も閉じ込められない。無実ではなく、終身刑の拒否です。
この曲はSpotify、Apple Music、YouTube Musicで聴けます。
次回でアルバムを締めくくります。「Fading Shores」、消えていく岸辺と、最後の言葉。
ここにいてくれて、ありがとうございます。
Adam Smentoch
Dust Anthem プロジェクト主宰





