どんな作品にも重心があります。すべてがその周りを回り、ほかの曲がそこへと導いていく一曲です。ミニアルバム(EP)『From Dust Reborn』では、その曲が「Anthem」です。
これは作品全体の、感情とメロディの核です。そして私個人にとっては、このプロジェクトがなぜDust Anthemという名前なのか、という問いへの答えの後半でもあります。
なぜ讃歌なのか
ブログの最初の記事で、“Anthem”という言葉に最初から強く惹かれていたとお話ししました。讃歌は、ただの歌以上のものです。メッセージであり、感情であり、献身のかたちです。讃歌はみんなで、立ち上がって、しばしば胸を詰まらせながら歌うものです。
この曲を書きながら、まさにそんな瞬間を作りたいと思いました。たとえひとりでヘッドホンで聴いていても、スタジアムで何千人もが歌っているように響くサビ。“Break the sky, I’m rising tonight”——空を打ち破れ、今夜俺は立ち上がる。
私の考える讃歌とは、勝者の歌ではありません。結果がどうであれ闘うと決めた人たちの歌です。
燃料としての傷跡
「Anthem」には、作品全体を貫くモチーフ——傷跡——が戻ってきます。“Every wound I bleed, it fuels my fire”——血を流す傷のひとつひとつが、俺の炎を燃やす。
これは私にとって、このプロジェクト全体でもっとも大切な考えのひとつです。長いあいだ、私は自分の失敗やつらい経験を重荷のように扱っていました。隠しておくべきもの、恥じるべきものとして。時間がたつうちに、実はまったく逆なのだとわかりました。傷跡は、私が生き抜いてきた証です。そのひとつひとつが、私の下してきた選択であり、この先へと持っていく教訓なのです。
2番のヴァースは、自分の名前を新しく書き換えることを歌っています。過去に何があったとしても、誰にでもその権利があると私は信じています。
ひび割れた心から生まれたスタジアムサウンド
音楽的には、「Anthem」は作品の中でいちばんスケールの大きな曲です。広がりのある壮大なサビ、力強いリズムセクション、そしてすべてが爆発するブリッジまで高まり続ける緊張感。
同時に、そのスケールの下で、いつも人の気配が聞こえていることを大切にしました。だからヴァースはより親密で、ほとんど壊れそうなほど繊細です。ヴァースとサビのコントラストは、私たちが内に抱える迷いと、恐れるのをやめたときに発揮できる強さとのコントラストなのです。
自分だけの讃歌
「Anthem」が誰かにとって、かつての私にとってのLinkin ParkやThirty Seconds to Marsの曲のような存在になれたら——つらい日のための歌になれたら、と願っています。まだ負けていないことを思い出したいときに流す音楽に。
「Anthem」はSpotify、Apple Music、YouTube Musicで聴けます。ぜひ大きな音で。
次の記事では、この物語のいちばん暗い場所へと降りていきます——「Fall」という曲についてお話しします。
聴いてくださって、ありがとうございます。
Adam Smentoch
Dust Anthem プロジェクト主宰





